書いた人:村田有司(英会話講師・翻訳者)
大手英会話スクール、オンライン、カフェを経験した講師がスクール別のメリット、デメリットと目的別の英会話のおススメスクールをお教えします。
I. 種類別 メリットとデメリット
A) 英会話スクール
メリット
- ネイティブ講師、日本人講師の両方が在籍
大手スクールのほとんどがネイティブと日本人両方の講師が在籍しています。初級クラスは日本人、中級~上級をネイティブが担当することが多いので、初心者の方でネイティブを希望される場合は入会前に確認されることをおすすめします。 - 決まった曜日・時間のクラスで勉強のリズムができる
受講するクラスの曜日・時間が決まっている固定制が基本です。曜日や時間帯を優先して日々のスケジュールを組み立てていけば、英語の勉強のリズムができてきます。 - 知り合いが増える
クラスメートと週1回会うことになるので、自然と話すようになり、知り合いが増えていきます。レッスン後のカフェや食事はもちろん、一緒に海外旅行に行ったりするくらい仲良くなる場合もあります。
デメリット
- 料金が割高
大手スクールは広告や教室などの施設の賃貸料を受講料から捻出していますので、どうしても料金が高くなってしまいます。 - テキストやカリキュラムが決まっている
最初のクラス分けのインタビューなどでレベル分けをされ、その時点でテキスト(スクール指定またはスクールが開発)が決まります。あまり自分にとって必要ない内容だと思っても、そこをスキップして先に進むことはできません。 - スクールまでの通学の時間が必要
主要な駅の周辺にあることが多いので、自宅や勤務先からその場所まで通う時間がかかります。
B) オンライン
メリット
- 格安
フィリピン人講師のレッスンなどはびっくりするほど格安。安いので回数も多く受けることができます。 - ネット予約が可能
オンラインスクールのサイトから予約が可能また20分前までに予約やキャンセルができるなど融通が利くことが多い。 - 登録講師の数が多い
登録している講師の数が多いので、趣味などで自分に合いそうな講師を探すことも可能。
デメリット
- 講師の質に不安
ある程度英語を話せれば講師登録でき、大学生なども多い。良い講師を選ぶのが難しい。 - 途中で辞めてしまう可能性が高い
スクールのウェブサイトのマイページ等から予約をすることが多いので、一度面倒になると休みがちになり、結果退会につながりやすい。 - 担任制ではない
その都度、講師を選ぶシステムなので弱点を考慮してもらえません。決まったプランがあるので、それにそって進められます。人気講師は予約が取りにくい。
C) カフェ英会話
メリット
- 料金が安い
オンラインほどではないが、大手スクールに比べるとかなり割安。 - マンツーマン
グループもあるが、ほとんどがマンツーマン。自分に合ったテキストや内容で教えてもらえる。 - 担任制
担任の先生が弱点などを把握した上で目的に沿って教えてもらえる。
デメリット
- カフェで集中できないことも
他のお客さんの話し声などが気になる人は集中できないことも。 - ダラダラとした内容になる可能性がある
特にネイティブ講師だと、ただ取り留めもない話をして時間が過ぎてしまうということも。目標や目的をはっきりさせた上でスタートされることをおすすめします。 - 講師のレベルが低いスクールも存在
講師採用の厳しいスクールが多いが、中には基準が甘いスクールもあるので、しっかりと確認が必要。体験でも講師の質をしっかりチェックしましょう。
D) 家庭学習
メリット
- 格安
アプリ、動画、テキストなどを使って自宅で学習するので、かなり安くて勉強ができる - 自分のペースで進められる
取り組む時間帯を自分で決めることができ、自分の生活に合わせ易い。
デメリット
- 継続が難しい
1人でコツコツ進めていく必要があるので、かなりストイックか、学ぶ内容が楽しめるものでないと継続するのが難しく、三日坊主になることが多い。 - 会話の実践ができない
パソコンやスマホなどで学習を進めていき、実際の人と英語を話すことがないので、自分の英語が通じるのかが分かりにくい。 - 自分に合っているやり方なのかが分かりにくい
アドバイスをもらえないので、その教材やアプリ等が自分の英語力アップのために合っているかが判断しずらい。
II. タイプ・目的別おすすめ
A) 初心者
初心者の方には日本人講師が断然おススメです。会話練習は英語で、質問や分かりにくい所があったら日本語で答えてもらえます。
B) 低料金
とにかく安く受けたいという方は、オンライン。
C) グループ
「ワイワイ楽しいのが一番!」という方には、スクールのグループレッスンで英会話仲間をどんどん増やしましょう。
D) 日常英会話
日常英会話は自分にとって必要なことから学ぶのが一番なので、内容をカスタマイズできるところを選びましょう。
E) 接客英会話
職種によって使う内容が違ってきますので、自分の職場に必要なフレーズをきっちり押さえて練習させてくれるスクールを選びましょう。
F) 旅行英会話
旅行英会話では使う場面やよく使うフレーズが決まっているので、しっかり身に着くまで徹底して練習できるスクールがいいでしょう。
G) 短期集中
留学や海外駐在直前で英語力を上げたい等、受けることができる期間に制限のある場合は短期集中プランのあるスクールを選びましょう。
H) ビジネス
英語力で引け目を感じることなく業務や商談などを進められるよう自信を付けてくれてくれるかがポイント。
I) TOEIC
TOEICの得点を取れる術を知っていて、それを効率的に教えてくれる講師がいることが重要!
J) アプリ
なんと言っても楽しく継続できるかがポイント。
K) 番外編 子供向け
遊びばかりではなく、しっかり学べるスクール選びが大切です。