初心者が英会話レッスンを受ける前に準備しておきたいこと

英会話レッスンは、受け始める前の準備の有無によって結果に大きく差が出てきます。

特に初心者にはこの差が顕著に表れます。

せっかくレッスンを始めるのであれば、しっかり準備をしてから臨みましょう。

  1. 心の準備
  2. 英語力の準備
  3. 環境の準備

1.初心者が英会話レッスンを受ける前の【心】の準備

英会話を習得するためのキーワードは何と言っても「継続」です。

最後まで諦めない人が最終的には話せるようになります。

 

レッスンに対して前向きになれないようであれば継続もままなりません。

まずはレッスンを継続するための精神面での準備をお伝えします。

 

1)「レッスンは楽しい」と思い込む

 

「そんな簡単に言われても・・・」と思われるかもしれませんが、「レッスンは楽しい」と思い込んでスタートすることができれば、初心者にとってすごくプラスに働きます。

 

初心者だと最初のうちは緊張してしまうものです。

緊張してしまうなら、まずレッスンが始まる前に「レッスンは楽しい」と何度かつぶやき、作り笑顔でもいいので、口角を上げて笑顔を作れば、脳は「レッスンは楽しいものだ」と判断してくれます。

そうなれば緊張感も和らぎ、良いスタートが切れます。

 

レッスンでも笑顔を出すことができれば、教える側の先生が受ける印象も良くなり、がんばって教えてあげようという気持ちも増すので一石二鳥です。

 

まずは騙されたと思ってぜひやってみてください。

 

これに関連してとても参考になる動画があります。

TEDの講演で、英語の勉強にもなります。

https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_may_shape_who_you_are

 

タイトルが、

“Your body language may shape who you are"

 

ボディランゲージがその人自身を形作る可能性について話されています。

就職の面接前にガッツポーズを2分した人としなかった人の結果の比較が衝撃的です。

とても興味深いので、ぜひチェックしてみてください。

 

2)「ダメ元」と自分に言い聞かせる

 

レッスンを始めたばかりのときは、英語を話すことにも、レッスン自体にも慣れていないので、思うようにいかないことがたくさん出てくるかもしれません。

 

「レッスンの最初のフリートークで何も言えないかも」

「レッスンがどのように進行するのか心配」

など、色々気にしているとレッスンに集中できず、先生の言っていることもよく分からなったりします。

結果、上手く話せなくなることがあります。

 

でもそこで嫌になってしまったら、せっかくレッスンを受け始めたのに元も子もありません。

 

4,5回レッスンを受ければかなり慣れてきますので、まずは心配は要りません。

先生の指示も大体決まっているし、次はどうすればいいのかもすぐに分かってきます。

 

レッスンをスタートしたばかりのときは、思ったように行かないことが普通で、

「うまく話せなくてもダメ元」

で気にせずにいきましょう。

 

日本人はまじめに取り組む方が多いので、レッスンで上手く話せなかったら落ち込んだりするかもしれません。

 

でも、そんなことで毎回落ち込んでいたら、話せるようになるまでにギブアップしてしまうかもしれません。

 

失敗があるから上達します。

多少のことは気にせず笑い飛ばせる位のメンタルでレッスンをスタートしましょう。

 

3)あまり欲張らない

 

レッスンを受けているなら、できるだけ早く英語を話せるようになりたいと思うものです。

 

でも、レッスンであれもこれも覚えようと欲張りすぎると、結局は何も身に着かないということになりかねません。

 

1回のレッスンでは、すべてを吸収しようとがんばりすぎるのではなく、

 

「実際の会話の中でもちゃんと使える」というものを1つマスター出来たらよしとしましょう。

2.初心者が英会話レッスンを受ける前の【英語力】の準備

「英語力はレッスンで身につくのでは?」と思っておられませんか?

 

確かにレッスンを継続して受けていれば、間違いなく英語力はアップします。

ただ、英会話レッスンは英語全体を伸ばすと言うより、むしろ理解している文法と単語を使い、頭の中で英作できる文を、もう一歩進めて口からスムーズに出せるようにするためのトレーニングの場です。

 

レッスンの中心はあくまでアウトプット、つまりスピーキングです。

 

文法、リスニングはそれに特化したレッスンを受ければ向上していきますが、レッスンだけですべてカバーできるわけではありません。

 

レッスンを受け始める前に、少なくても中学1年生レベル程度の文法はおさらいをしておきましょう。

 

またリスニングもレッスンを始める前から少しでも慣れるトレーニングしておけば、レッスンがよりスムーズに進みます。

 

 

さらに、レッスンで先生がよく使うフレーズと先生に質問やお願いをしたいときに使えるフレーズを何度も事前に練習して、レッスンですぐに使えるようにしておきましょう。

3.初心者が英会話レッスンを受ける前の【環境】の準備

念願の英会話のレッスンをスタートしてみたものの、環境が整っていないと継続することが難しくなってしまいます。

 

楽しくレッスンを続けていくために、レッスン開始前に環境を整えておきましょう。

 

1)時間

 

レッスンを始めるときは、英語を話せたらしたいことなどを想像してワクワクするものです。

 

でも、レッスンの準備やレッスン自体の時間をどのように捻出するかを考えておかずに勢いだけでレッスンを受け始めてしまうと、時間を上手く取れなくなり、途中でレッスンをさぼりがちになります。

それが続くとレッスンを止めてしまうことになります。

 

レッスンを受け始める前に、確実にレッスンの時間を捻出できるようにしっかり計画を立ておきましょう。

 

2)疑問の解決方法

 

レッスンやその前後で出てきた疑問を解決できるような準備をしておきましょう。

 

知らない単語やフレーズなどは辞書で調べることになります。

最近はオンラインで無料の辞書が充実しているので、それで十分対応ができます。

 

事前に信頼が置けて使いやすい辞書を見つけてブックマークに追加しておきましょう。

 

文法に関わる疑問が出てくることも多いと思いますので、自分に合った使いやすい文法書を1冊用意しておきましょう。

 

もちろん先生が日本人あるいは日本語を話せる先生ならレッスン内で聞いて解決できます。しかし予・復習をしているときなどはすぐに先生に聞くことも難しいので、手元に簡単に調べられる文法書などを準備をしておきましょう。

 

疑問が出てきたときは英語力を伸ばす絶好のチャンスですので、疑問点自体を忘れてしまう前に解決することが大切です。

 

文法を説明してくれているホームページなどもありますが、間違っていることも多いので、あまりおすすめしません。

 

3)レッスンで役立つフレーズリスト

 

レッスンを受け始める前に、レッスンで役立つ英語のフレーズを覚えておきましょう。

 

初心者がレッスンを受け始めたときに、まずぶち当たる壁といえば、

「先生の言っていることがわからない」と「何を言ったらいいのか分からない」の2点です。

 

まず1つ目の「先生が言っていることがわからない」ですが、それほど心配されることはありません。

レッスンを重ねていくうちにリスニング力が向上して、聞き取れるようになります。

またそれにもまして、先生の話すことは基本的に指示が多く、内容は大体決まっていますので、その決まり文句を押さえておけばいいということになります。

例えば、

  • 「自己紹介していただけますか」
  • 「後について繰り返してください」
  • 「もう1回言ってください」
  • 「質問はありますか」
  • 「次のページを見てください」

などです。

 

これらのフレーズはとりあえず耳で聞いて理解できるようにしておけば大丈夫です。

 

次に2つ目の「何を言ったらいいのか分からない」についてですが、初心者のレッスンで答えに窮するような質問をされることはありません。

 

最初のうちは緊張のあまり頭が真っ白になったりして、落ち着いていれば言えるようなことが言えないといったことはあります。

これは回数が解決してくれます。

 

ただ、レッスン前に言えるようになっておいた方がいいフレーズがあります。

 

レッスンのスタートでつまずかないように、レッスンを受け始める前にまずは自己紹介を考えておきましょう。

初めての先生だと自己紹介をするように言われることがほとんどです。

まずは、名前、家族、仕事、趣味などについて作文をして、口に出して練習をしておきましょう。

レッスンの中で何度も自己紹介を続けているうちに、先生からアドバイスをもらったりしながら修正していけば、内容も洗練されていきます。

 

またレッスンの最初に短時間のフリートークになることもあります。

このフリートークが苦手な方も多いですが、心配はご無用です。

先生は少し話せばその方の英語力が分かるので、その英語力に応じた話題をしてくれるはずです。

 

先生の言っていることが分かっているのに、どう答えていいのか全く分からないようであれば、それはあなたが悪いのではなく、先生の判断が間違っているだけです。

 

テキストなどを使うレッスンのメインの部分については、使用する教材に事前にしっかり目を通していれば大丈夫です。    

初心者が答えられないような内容ではないはずです。 

難しいと感じるようであれば教材の選択に問題がある可能性が高いので先生に相談してください。

 

余談になりますが、もし先生の質問が聞き取れないようであれば、何度も言ってもらいましょう。

質問を繰り返すことに先生は慣れていますので、気兼ねは一切不要です。

ゆっくりと言ってみたり、言い方を変えたりしてくれるはずです。

それでも分からなければ、チャットボックスなどに書き込んでもらいましょう。

 

英会話レッスンは少しがんばれば話せることを、間違わずスムーズに言えるようになることを目指すものです。

ですので、レッスンを受け始める前にちょっとした準備をしておけば、レッスンもスムーズで効率的に進みます。

結果、同じレッスンを受けたとしても英語の上達が早くなります。

 

ちょっとした準備をするかしないかで、レッスンの濃さが変わってきますので、準備は大切だと心得た上でレッスンに臨みましょう。